用語集
人事 : 動機づけ衛生要因理論(どうきづけえいせいよういんりろん)
F・ハーズバーグの職務満足に関する動機づけ衛生の2要素理論、職務に対する満足に寄与する要因と不満足に寄与する要因とを区別し、満足要因が動機づけ要因であるとする。
満足要因として、仕事そのもの(内容)、達成感、承認、責任、昇進、成長の可能性などがある。これらの要因が十分な時は意欲が高まるが、不十分なときでも不満の原因とはならない。 これに対して、不満足要因となるのは、有効な会社の方針、監督技法、作業条件、給与、対人関係等で衛生要因と呼ばれる。不満足要因が不十分なときは不満足を生ずるが、十分であっても積極的な満足をもたらさないというもの。
人事 : ヒューマンアセスメント(ひゅーまんあせすめんと)
個人の潜在能力・資質を事前に発見・評価すること。人事考課がライン上の上司により評価であるのに対して、ヒューマン・アセスメントは職制上の上司ではない複数のアセッサーが心理学を応用した一定の課題演習を通じて参加者の隠れた能力を観察評価する。配置転換やジョブ・ローテーションによらずに日頃見落としている部下の特性・能力を発見していくものであり、人事考課と相互補完の関係にあるといえる。
人事 : インバスケットトレーニング(いんばすけっととれーにんぐ)
管理者の能力アセスメント等に利用される、問題解決に適した技法。与えられたシチュエーションで疑似的にある役職者の立場に立ち、未決となっている決裁事項を、何を優先して決断処理するか、という意思決定のシミュレーションを研修の中に取り入れた方式。
人事 : アウトプレースメント(あうとぷれーすめんと)
人材の流動化に伴う再就職援助サービス業の一形態。経営の効率化を望んでいる企業が、アウトプレースメント会社と契約を結び、アウトプレースメント会社は辞めてほしい社員を円満に退社させ、カウンセリングや研修(トレーニング)を行い、再就職のための支援を行う。
人材紹介・あっせん業とは個人から斡旋料をとらず、企業がアウトプレースメント会社に契約料を支払いという点で異なる。
人事 : 一時解雇(いちじかいこ)
再雇用を前提として、使用者が会社都合で労働者を一時的に解雇すること。米国においてはレイオフと呼ばれる一時解雇制度が一般化している。これは、労働者に雇用の優先順位をつけ、再雇用の際にはその優先順位に基づいて行うという制度である。